マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『…あなた、成人式済んでるの?』
長い沈黙の後聞いて見た

酔っ払いはキョトンとした後、泣き真似をして
「当たり前でしょ!何歳だと思ったのさ」
と笑った

『…犯罪者になりたくないだけよ』
身につけているものが学生には見えなかったけど若いのは確か…

まだ何か言っている酔っ払いを無視してヒールをカツッと鳴らして歩きだした

自宅に向かって…

(はぁ…本当、疲れる…)

「また、ため息!」
『っ!もう!』
後ろから聞こえる足音を振り切るように早く歩いたけど
息が上がったのは私だけで酔っ払い男は飄々としていた

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