マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
久々の来客者
「駅から近いね」
アパートに着くとやっと鍵を返してくれた

無言で受け取って鍵を開ける

酔っ払いはドアを支えて苦笑いをしている
「素直に連れてきてるし…」

『・・・』
自分が連れて行けって言ったのに…

下から睨んで酔っ払いの腕が支えている
ドアの隙間から身体を滑り込ませた

『散らかってるから、ちょっとここで待ってて』
玄関で靴を脱ぎながら言う

スリッパを履いて振り返ると酔っ払いが
肩を上げて「別に良いのに」と頷いた

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