マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『いいよ、あっち行ってて』
お茶をコップについで蓮を押しやる

「…何が出来るの?」
お茶を受け取ってもう一度聞いてきた
『…何だろうね』
ニコニコと笑って言うとまた青くなってソファに帰って行った

手を組んで天井に向かって何か言っている蓮を無視してエプロンを手に取った


ーーー
「んまい!」
蓮がニコニコしながらご飯を頬張っている
『良かったね…』
思わず緩む頬を押さえるように肘をついて蓮を見た

「正直何が出てくるかと思ってたか…イデッ」
テーブルの下で足を蹴る

『もう作らない』
つーんと横を見ると、
「また作ってくれるの!?」
とオーバーに喜ぶ蓮の声が響いた
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