「俺とキスしてみない?」
あたしは意識を失った後
空の上に居た。
狂ったのかな?
それとも死んじゃった?
はは、縁起でもない。。。。
そこは、本当に空。
青くて、爽やかで、涼しくて
空以外に表現するのなんて、ない。
涼しい風があたしを包み込んで
あたしからすり抜けた。
馬鹿かもしんないけど、
その風があたしを綺麗に洗って
くれている様にも思えた。
だけど
「柚ちゃんは?小百合ちゃんは?
蘭子は?雛ちゃんは?雪ちゃんは?
千春は?奈々は?
晃は?愁君は?翔君は?悠は?
直兄ちゃんは?紀沙羅ちゃんは?
・・・カイト君は?」
中学の時の親友、
女友達、男友達、幼馴染、
紀沙羅ちゃん、お兄ちゃん
カイト君、、、
誰も居ない。
誰も、誰も、誰も、、、
「寂しいよー」