「俺とキスしてみない?」



涼しくて清々しい場所だけど。
友達も親友も居ないと。
寂しくて辛くて、
雪の中に居るみたいに冷たい、、



「ッ。。。
 誰も居ないの?
 誰か、居るでしょう?
 居たら、返事をして、」




声を張り上げても
その声は虚しく、
静かに消えていく。




「やだ、やだ、やだ、やだ、
 誰も居ないなんて、やだ、」



手足は震えて、
頭はガンガンする。
眩暈がして足はフラフラして、
しっかり立てない。




「こんな時も、発作?」




ケホッと息が苦しくなって
助けて欲しくて




「カイト君ッッ。。。」







「りんご!」





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