「俺とキスしてみない?」



少しだけ呆然としているカイト君に



「ぁ、笑い方。
 今の笑い方のほーがいいよ?
 あたしはそっちのほーが好き。」


あたしはカイト君みたいに
さっきの女の子みたいに
甘ーい微笑みは出来ないけど
【あたしなり】の微笑みで。
ニッと笑ってみせる。


「、、そ。
 そんな事言われた事初めて。」


なんて耳に付けられたピアスを
左手で弄って。



「・・・・・質問は答える。
 さっきの奴は、彼女じゃない。
 キスを強請られたから。
 それだけ。つまり遊びな、
「じゃぁ!何であたしにキスしたの?」



その質問に納得できないよ。
あたしキス強請ってないよ?
なのに何で。
キスなんてするの、
軽い気持ちなら、なら。
しないでよッ。。。



「遊びのつもりだったよ。
 面白そうな玩具を見つけたと、
 なんでだろーな。
 他のオンナ観ても欲情しねーの。
 キスも、グロスで気持ち悪くて
 りんごの感触が消えるようで、
 嫌だった。
 このキモチなんだと思う?」



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