「俺とキスしてみない?」





「おい!
 起きてるんなら起きろ!」





ゆさゆさと体を揺らされ
仕方なく上半身を起こした。
起きたばかりだからか、
眼がぼやーってする。
眼を擦り、瞬きを続けると




「!ぁ、
 カイト君ッ」





目の前に広がったのは
顔。カイト君の、顔。




「えと、
 ココは、、、保健室だよね?
 あたし何かしたのかな?」
 


カイト君は溜め息を一つ吐いて





「りんご倒れたの、
 あぁまじで疲れた。
 軽そうに観えて意外に重かった、
 分かる?この俺様が
 運んでやったんだぞ?
 それに看病も俺がしてやったし、
 有難く思えよ?」





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