空花
第1章 存在
お母さん、あたしを愛して…?
「…あんた何か産まなきゃ良かった」
「産んで欲しいとか誰も頼んでない!!」
お母さんは、あたしを憎んでいた。障害を持ってるあたしを。
…そう、あたしがああなるまで普通の家庭だった筈なんだ。
でもそれをあたしが壊した―…。
小6の冬にあたしは「形成椎麻痺」とかいう病気で足を手術する事になった。
まだ治ると信じていたけど…それからは地獄の日々だった。
…小学校の時、登校拒否を起こし転校。
誰一人私の痛みをわかってくれはしなかった。
それから5年がたった今……。