狼執事とお嬢様♡~ある日の狼~
「矢野 俊君だね?」
…誰だ…?
今は、誰の顔も見たくない。
『あんた、誰?』
メガネをクッとあげるその男は、普通にサラリーマンには見えなかった。
絶対、なんかやってるよな…
「そんな怪しまれるような人じゃないんだが…
まぁいい。
単刀直入に言おう。
矢野君、
執事になる気はないか??」
なに言ってるんだ、この男は…。
馬鹿げてる。
この俺に…
今の俺に…
その言葉は不似合いだろう…?
『誰が、執事になんかなるかよ…
ふざけるな…。』