ただ あなただけ・・・
残された涼子はため息をつき、酔い潰れている妹を見た。
(こんなになるまで飲んで・・・無理もないわね・・・同じ職場に二人共いるから、嫌でも目に入るわよ――)
そう思った涼子は、ふっと顔を上げた。いつの間にか、周りの席に人相の悪い男達が数人おり、二人を見ていた。
驚いた涼子は妃奈を揺り起こした。
「・・・ひなっ!起きて――」
「んっ・・・も・・う・のめ・・・」
いくら揺すっても意識ははっきりしない。むしろ、気持ち良さそうに眠ってしまった。
涼子は諦め、亮治を探した。しかし、男達が居るのであまりキョロキョロはできない。
(あの馬鹿っ何処で電話してるのよ?!)
おとなしく亮治を待っていたが、なかなか戻って来ない。ついには、痺れを切らして席を立ち、抱え上げようとした。
「妃奈っ起きなさい!帰るわよ」
「・・・ん・・わかっ・・・・た―――」
妃奈はフラフラの体を起こし、席を立った。涼子は急いで妃奈のバックを持ち、後を追った。
千鳥足とは言わないが、足元がおぼつかずふらふら歩いている。
突然妃奈が立ち止まり、倒れ込んだ。涼子は支えようと手を伸ばしたが遅かった。
(こんなになるまで飲んで・・・無理もないわね・・・同じ職場に二人共いるから、嫌でも目に入るわよ――)
そう思った涼子は、ふっと顔を上げた。いつの間にか、周りの席に人相の悪い男達が数人おり、二人を見ていた。
驚いた涼子は妃奈を揺り起こした。
「・・・ひなっ!起きて――」
「んっ・・・も・・う・のめ・・・」
いくら揺すっても意識ははっきりしない。むしろ、気持ち良さそうに眠ってしまった。
涼子は諦め、亮治を探した。しかし、男達が居るのであまりキョロキョロはできない。
(あの馬鹿っ何処で電話してるのよ?!)
おとなしく亮治を待っていたが、なかなか戻って来ない。ついには、痺れを切らして席を立ち、抱え上げようとした。
「妃奈っ起きなさい!帰るわよ」
「・・・ん・・わかっ・・・・た―――」
妃奈はフラフラの体を起こし、席を立った。涼子は急いで妃奈のバックを持ち、後を追った。
千鳥足とは言わないが、足元がおぼつかずふらふら歩いている。
突然妃奈が立ち止まり、倒れ込んだ。涼子は支えようと手を伸ばしたが遅かった。