ただ あなただけ・・・
――疲れてたんだ・・・それなのに、私を介抱してくれてた。優しい人なんだ・・・――
サイドテーブルには、洗面器とタオルがあった。
――睫毛長すぎ・・・肌きれいすぎ・・・なのに格好いい――
思わず手を伸ばして彼に触れた。
――私なんかでいいの?貴方ならもっと綺麗な人がお似合いなのに・・・浮気相手なんて――
妃奈はすでに眠っている五十嵐におやすみなさいと言い、眠りについた。
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