ただ あなただけ・・・
デート
――変・・・じゃないよね・・・?――
ただ今、午後3時ちょっと前。ついついガラス越しで自分の姿を見てしまう。 まるで初めてデートをするかのようにドキドキしている。
――なんでだろ?聡志のときもこんなにドキドキしなかったのに――
あの人は他の人と違う。何だろう・・・雰囲気だろうか?明らかに今まで付き合ってきた男達と別だ。
そうこう考えていると、すでに五十嵐がマンションの前で、壁にもたれながら待っていた。