ただ あなただけ・・・
「あ・・・え?もう11時?」
慌て携帯を見る。しかし、まだ10分前だ。
隼人はすでにマンションの前で待っていた。
車に近づき、コンコンと窓を叩こうとしたが手を止めた。
・・・・・眠ってる・・・・2回目の・・・・隼人さんの寝顔。相変わらず綺麗・・・・・・・
腕組みをしたまま少し俯き、前髪が長い睫毛を覆い隠す。
唇は薄く開き、規則正しく胸も上下している。
じっと見つめていたら視線に気づいたのか、隼人さんが目を覚ました。