俺のすべて
屋上へ行くための重いドアを開ける。

少しだけ足を踏み入れた。

いつも、私しかいないヒミツの場所。

こんなところ誰もこないから。

だから、この場所は私のもの。


・・・・・だと思ってた。

けど、違ったみたい。

私が開けたドアの向こうには先客がいた。

暗くて、誰だか分からないけど

確かにある、1つの人影。


私は少しずつ、その影に近づく。

< 6 / 49 >

この作品をシェア

pagetop