揺れる
自分の意思の欠片も感じられず、私は座敷箒を壁に立て掛けて、姿身の前にあぐらを掻いて自分の顔を睨みつけた。
はっきりしなさいよ。
もちろん鏡の向こうの私も同じ問いを私に投げ掛けてきた。
私はまだこんな不毛なことをするのかと呆れて、ゆっくりと床に寝そべった。
白塗りの天井が無言のまま私を見下ろしていた。
電灯の隅のところにクモの巣があるな。あそこは何だか汚いな。
そんな天井観察をしている中、何やらお腹の丁度みぞおちの辺りに違和感があることに、ふとは私は気がついた。
服の裾から右手を入れて撫でるように触っても、何も異常はなかった。
でも違和感がある。
穴が空いたような、重くなったような。
どんなに擦っても、手は異常を感知しない。
はっきりしなさいよ。
もちろん鏡の向こうの私も同じ問いを私に投げ掛けてきた。
私はまだこんな不毛なことをするのかと呆れて、ゆっくりと床に寝そべった。
白塗りの天井が無言のまま私を見下ろしていた。
電灯の隅のところにクモの巣があるな。あそこは何だか汚いな。
そんな天井観察をしている中、何やらお腹の丁度みぞおちの辺りに違和感があることに、ふとは私は気がついた。
服の裾から右手を入れて撫でるように触っても、何も異常はなかった。
でも違和感がある。
穴が空いたような、重くなったような。
どんなに擦っても、手は異常を感知しない。