結局誰よりキミが好き
キセキ的な命
あの日から半年が経った
私は一度も俊輝のことを忘れたことはない
みんなが気を使って俊輝の話をしなかったり
してくれるけど
俊輝のおかげで私は生きれたんだと
考えると私はもう辛くなかった
私の体の中で俊輝が居るから・・・
私には赤ちゃんが出来ていた
事故があったあの日に出来た赤ちゃん
あの時は受精したばかりだった
キセキ的に出来た俊輝の新しい命
この子はきっと俊輝の生まれ変わりなんだと
私はずっと信じている
「綾~!」
伊織が私の元に座った
「どうお腹~?
大丈夫?」
「うん!全然平気だよ!
順調に行ってる」
私は伊織と繭だけに言っていた
もう結構お腹もでてきて
私はそろそろ学校を辞める
私の事を知っている伊織と繭は
いつも私のそばに居て
私と赤ちゃんを守ってくれる
「いつもありがとね!」
「全然いいよ~」
私はほんと素敵な友達に出会ったな・・・
私はつくづくそう思う