結局誰よりキミが好き
私の言葉に俊輝は
私を抱きしめた
『俺も実際まだここに居てほしいけど
ほんとはこんなとこ来ちゃいけねんだ
・・・愛してる、綾』
そういうと俊輝は少しずつ
光になって消えて行った
また居なくなっちゃう・・・
「俊輝・・・俊輝――!!」
「・・・?・・・綾?」
私はゆっくり目を開けた
「アレ・・・俊輝は・・・?」
上を向くとそこには斗馬がいた
「綾、寝てたよ・・・」
「あ・・・夢だったの・・・?」
私は目を擦った
睫毛が濡れていた
「綾がいきなり泣き出して俊輝って
何度も言うからびっくりしたよ」
斗馬は寝てた私に膝枕してくれてたみたい
「ありがとう・・・」
私は鏡を取り出して
乱れた化粧を直した
「ごめんね・・・
教室行こっか」
私は起き上がり斗馬に手を差し伸べた
「もう授業終わってるよ?」
「えっ!?
そんなに寝てた!?私!」
斗馬は笑った
「んじゃ急いで戻ろ!」
私は斗馬と階段を下りていった