結局誰よりキミが好き
最後の学校
「綾~起きなさ~い!」
「もうおきてる!」
私は最後の制服を着て
いつもよりもメイクをキレイにした
私はリビングに行って
お母さんが作ったご飯を食べた
「お母さん・・・」
「どうしたの?」
お母さんは私の前に座った
お姉ちゃんも来て
家族3人そろった
「赤ちゃん産むの許してくれてありがとう!」
お母さんはにっこり笑った
「何言ってんの今更~
俊輝君との大事な赤ちゃんでしょ?」
「俊輝はもういないから許してくれたんでしょ?」
お母さんは私の手を握って
「俊輝君がまだ生きていたとしても
お母さんは反対なんてしないわ」
私はお母さんの優しさに自然と泣いていた
「ありがとお・・・」
「だってせっかく出来た
かわいい自分の子供を
産ませてあげられないなんて
お母さん耐え切れないわ」
みんな高校生で子供なんか出来たら
反対されておろさないといけないよね
私お母さんの子供でよかった
お母さんがお母さんでよかった
「おかあさ~ん・・・!」
私は号泣した
「化粧が落ちてるわよ
早く食べて直しなさい」
お母さんはにっこり笑って台所へ向かった