結局誰よりキミが好き

私はご飯を食べてまた自分の部屋に行った

「ねぇ綾」

お姉ちゃんが部屋に入ってきた

「なに?」

「綾はシングルマザーとして
 一人で育てていくの?」

私は一瞬考えた

「分かんない
 でも今私の事スキって言ってくれてる
 人がいるから・・・
 もしかしたらその人と・・・」

「そうなんだ!
 今度紹介しなさいね!」

「うん!」

お姉ちゃんは部屋を出て行った

私は化粧を直して

元気よく家を飛び出した

「よっ!」

影から男の人が出てきた

「わっ!
 びっくりした・・・」

「あははははは!!!」

斗馬は心底笑って馬鹿にした

「そんなに笑わないでよ~!
 もう斗馬なんかスキになってやんない」

冗談で言ったつもりが

斗馬の笑いを止めた

「ごめん!まぢごめん!」

斗馬は手を合わせて

私に必死で謝ってきた

「あはははは!」

私はその姿を見て笑った

「あ・・・本気で笑ってる・・・」

私は笑いを止めて斗馬を見た

「綾が本気で笑ってるところ
 久しぶりに見た・・・」



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