結局誰よりキミが好き

先生の言葉で私は教室を出た

10分休み中で

伊織と繭と斗馬は私についてきてくれた

廊下を通る度に

みんなが声をかけてくれた

私は正門前でみんなとお別れをした

窓からたくさんの人が手を振ってくれる

私は手を振り替えして

先生の車に乗り学校を後にした

「これからたくさんの事があると思うけど
 もしそれに疲れたり
 何かあったりしたら先生もだけど
 みんなに頼っていいんだからな!」

先生は前を向いて

運転しながら言ってくれた

「みんな優しくてほんとよかったです・・・
 もちろん頼りにしてますからね」

私は小さく微笑んだ

「片山は強いな・・・」

みんな私にそう言ってくれる

「きっといい母ちゃんになるよ」

私は先生の言葉に感動した

「ありがとうございます・・・」

「あっ!いつでも連絡できるように
 番号交換しようよ」

信号のところで止まって

赤外線受信をした

「これでいつでも頼ってきてな!」

私はきっとかけることはないだろうけど

小さく頷いた

家に着いて先生も家に上がった

「失礼します・・・」

お母さんが玄関へ走ってきた

「先生どうもありがとうございました
 綾が大変お世話になって・・・」



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