結局誰よりキミが好き
第三章
命の誕生
斗馬と付き合って
4ヶ月が経った
今月中にはこの子も産まれる
私は病院以外どこにも行かないで
ずっと家で過ごしていた
今は俊輝の事がスキだったように
斗馬の事も大好きになった
いつもいつも家に来て支えてくれる
そんな斗馬はもう高校3年生になった
今日も私はリビングでテレビを見ていた
ピーンポーン・・・
お昼過ぎにチャイムが鳴った
きっと斗馬だと分かっていた
私はもう臨月だしお母さんが
行ってくれるようになった
「こんにちわ!さあ上がって」
お母さんの声がして
私は立ち上がった
「綾調子はどうだ?」
「全然平気だよ!
予定日は9日だけど産まれる気配ないよ~」
「予定日明後日か・・・」
斗馬はカレンダーを見て呟いた
「あっ綾、俺学校辞めようと思う」
「何でっ!?」
斗馬の言葉に驚いた
「俺働いて立派な男になって
綾とその子と3人で住みたいから!
俺、もう結婚できる歳だしな~!」
斗馬はもう18になったんだね・・・
「絶対結婚しようね!」
「おう!」