結局誰よりキミが好き
一時して看護士さんが戻ってきた
「体温が下がらないように
保育器に入れておきますね」
「はい」
たくさんの人に安産お守りをもらって
見事何の問題もなく生まれてきて
私はまた感動してしまった
自分の子を自分の力で産むと
こんなにも愛しい気持ちになるんだね・・・
私は病院で用意された服に着替えて
保育器のある場所へ向かった
「そういえばこの子のお名前は
お決まりでしょうか?」
看護士さんが優しく聞いてきた
「はい、純美です」
「名字の方は旦那様の方で・・・?」
「まだ籍入れてないんですけど・・・
まあ一応“柳下”でお願いします」
私はお母さんに相談した
「籍入れるのいつできるのかな~?」
「結婚するの?
斗馬君と」
「うん!いいよね?」
「お母さんはいいと思うわ」
優しい優しいお母さん
私もお母さんみたいなお母さんになれるかな?
「籍はいつでもいれれるわ
明日にでも入れてくればどう?
純美はお母さんが見てるわ」
私は斗馬の元へ行った
「斗馬、明日籍入れよう!」
「おう」
「私達家族になるんだね・・・」
斗馬は笑って私にキスをした