結局誰よりキミが好き
静に扉を開けて
人混みの中前へ進んだ
校歌がキレイに流れる
「懐かしいね~」
「そろそろ終わりだなあ」
「あっ!伊織だ~」
私は結構小声で指差した
「あ~う~・・・」
「純美しっ!」
時間が経って卒業式が終わった
私は斗馬の手を引いて体育館を出た
卒業生がぞろぞろ出てくる
私は斗馬と隠れて
伊織の姿をみつけて飛び出した
「伊織!」
伊織は後ろを向いた
「きゃ―――っ!綾~!!」
伊織は私に抱きついた
「あっ!」
伊織は純美を見て抱きかかえた
「かわいい~!!!!」
「純美って言うんだ!」
伊織の声にみんなが反応した
「綾じゃん!」
みんなが私のまわりに来る
私は職員室前に向かった
「てか本当に綾っ!?」
繭が私の顔をまじまじと見て来た
「うん!当たり前じゃん!」
「なんかお母さんの顔だあ~」
「あはは!」
私は何人もの人に囲まれた
「教室戻らなくていいの?」
「あっ!後でね!」
みんないそいで走り出した