結局誰よりキミが好き
突然のキス
【柳下 斗馬】
新しいアドレスが加わって
私は少し嬉しかった
きっと中学の私だったら
親くらいしか入ってないだろう
「綾ちゃん、今度遊ぼうね!」
斗馬はなんか慣れなれしい
「うん、いいよ」
私は作り笑顔を浮かべた
斗馬は一度他の場所を見て
なぜだか微笑んだ
「どうしたの?」
その瞬間いきなり斗馬は抱きついてきた
「きゃっ!えっ!?」
私は驚いて心臓がばくばく鳴った
私は首だけ回して斗馬の視線の先を見た
「―――――っっ!!」
そこには俊輝がいた
「やっちょっ離して!!」
私は斗馬の腕の中でもがいた
でも全然かなわなかった
俊輝は確かにこっちを向いている
「こんにちは 佐山俊輝様」
斗馬はにこっと笑い俊輝に話しかけた