結局誰よりキミが好き

「誰だお前は?
 綾を離せ」

俊輝はゆっくり歩いてこっちに来た

「俊輝さん、俺のこと知らないんすか?
 こんなに顔そっくりなのに」

俊輝は眉間にしわを寄せている

私はこの状況を何も言えずにただ見てる

「確かに顔は似てるな
 それより、綾がいやがってんじゃねーか」

斗馬の腕は強くなっていく

「俊輝さん、彼女に振られたらしーじゃないすか?
 浮気したんでしょ~?
 まぢ残念っすね~アレ俺なのにな」

「えっ!?!?」

私は大きな声で叫んだ

「ごめんなあ
 俺、俊輝さんのフリしててさ?
 名前借りて遊びまくってたんだよねえ
 彼女さんも何回か一緒寝たし」

「・・・」

俊輝は口をあけたまま

目を大きくして驚いている

「ちょっと!!何言ってんの!?」

「いいよ、綾」

俊輝は私の頭を撫でて

無理矢理私を引っ張り

斗馬の腕から離した

そして・・・

私は俊輝の腕の中にはまった

「おーおー
 彼女と別れてすぐに女に手ぇ出すとはなあ」

「綾、ごめん」

私はすぐに俊輝の手から離された

そして俊輝は斗馬のそばに行った


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