結局誰よりキミが好き

そこには男の人が立っていた

髪色は黒でまつげが長く

背の高い人だった

「誰?」

私は戸惑いながら聞いた

「俺は佐山俊輝って言うんだ
 キミは?」

やっぱり知らない名前だった

「私は片山綾…」

その人は笑顔で私の頭を撫でた

「綾ちゃんって言うの?
 んじゃこれから綾って呼ぶね~」

最初はなにコイツって思ったけど

その人の笑顔はとても素敵で

私はつい見入ってしまったんだ

「あれ?綾顔赤いよ?」

「えっ!?いや…あの…」

「あ~俺のことは俊輝でいいから」

私は大きく頷いた

顔が火照っていくのが分かる

何でだろう…

「俺のこと惚れちゃった?」

違うそんなんじゃない

「違う!!!」

私は教室を飛び出した

こんな顔恥ずかしくていやだった



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