結局誰よりキミが好き

それから15分間の自由時間があった

私はケータイをいじった

「ねえ片山綾ちゃんだよね?」

私は上を向いた

そこには髪が長くてストレートで

きれいな金髪をしていて

顔がとてもかわいい女の子がいた

「そうだよ」

「私、本城伊織っていうんだけど
 よかったら仲良くしない?」

「まぢで!?
 全然いいよ!」

私はとても嬉しかった

きっとあの頃の私だったら

こんな風に声をかけられない

必死であの1年間ダイエットしてよかった

女の子らしく過ごせるように

勉強と美容に取り組んでよかった

「私のことは伊織って呼んでいいよ!」

「私のことも綾って呼んで?」

伊織は私の席の1つ前だったらしく

すぐに打ち解けた

「あれ~綾友達できたんだ!」

「まあね!
 伊織、こいつ俊輝」

「初めまして!」

「おう!よろしくな
 伊織ちゃん」

それから私たちは3人で仲良くしていた



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