結局誰よりキミが好き

綾との約束 -俊輝side-


誰もいない電車の中で

綾は俺の肩に頭を置いた

泣きつかれて寝てしまったようだ

綾の頭を優しく撫でる

綾にあんな辛い過去があったなんて

俺は知らなかった

でも綾はきっと精一杯努力したんだろう

綾の中学の頃を知ってるやつが

くどいちまうくらい綾は

変わっていたのなら・・・

きっと誰よりも努力して

今の綾が出来たんだろう

俺はそんな綾を愛しく思った

確かに綾のことは大好きだった

だけど恥ずくて“愛してる”なんて

いえなかった

けど自然に、素直に心から言えた

それはきっと

俺が綾を本気で愛してるからだと思う

綾は俺のその一言で

また涙を流してくれた

そんな事で喜んでくれる綾は

本当にいい奴だな・・・と思う

「・・・俊輝・・・」

綾が呟いた寝言に俺はとても嬉しかった

「綾・・・」

俺は寝てる綾にキスをした

って・・・

寝てる綾にまでキスしてしまう俺は

まぢ変態だよな・・・

でも何度キスしても足りない

一生キスしていたい

綾が大好き・・・

綾が俺の全て・・・

愛してる・・・


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