結局誰よりキミが好き
私達は恐る恐るクラス発表の紙を
見に行った
「綾!」
後ろから俊輝が走ってきた
「ごめん!トイレ行ってた~」
俊輝は息を切らして
私の背中に抱きついた
「俊輝大胆すぎ!」
伊織は笑いながら俊輝を叩く
「あはは!」
私達は一瞬笑顔になった
クラス表を見た
私・・・・・・2組
俊輝・・・・・・2組
伊織・・・・・・1組
祐輔君・・・・・・4組
やった!
「俺達一緒じゃん!」
私は目を大きく見開き喜んだ
・・・だけど
私を1番支えてくれてた伊織と
クラスが離れてしまった
伊織は目に涙を浮かべている
「伊織~ぃ!!」
私は伊織と抱き合って泣いた
「綾~!やだよお~!!!!」
伊織は大きな声で泣いた
私は伊織としゃがみこんで
泣き止むまで一緒に居た
確かに俊輝と一緒なのは嬉しかった
でも伊織は・・・
私達とも、祐輔君とも離れてしまった