結局誰よりキミが好き
斗馬の転入
「俊輝、おはよ!」
私は俊輝と合流して
いつも通り学校へ向かっていた
~♪
私はケータイを開いた
【柳下 斗馬】
私は久しぶりに見る名前に戸惑った
【俺の事覚えてる?】
それだけ書かれたメールは
俊輝には見せない方がいいと想った
【覚えてるよ
どうしたの?】
私はそう打って送った
「誰から?」
俊輝はいつもの笑顔で見てきた
「お・・・お母さん!」
私は作り笑顔で俊輝に言った
「嘘っぽ~い」
俊輝は繋いでる手をぶんぶん振り回した
【綾ちゃんの学校って楽しい?】
いきなりの質問に私は素直に返事した
【彼氏がいるから毎日楽しいよ!】
私は俊輝の手を強く握った
【彼氏って佐山俊輝ってヤツ?】
前に斗馬と会った時
確か俊輝も一緒だった・・・
その後に私達は付き合いだしたんだっけ・・・
私は“うん”と返事した