結局誰よりキミが好き

【俺そいつ嫌いなんだよね~
 綾ちゃんの彼氏なら仕方ねえけど】

斗馬は俊輝のフリをしてたって

言ってたな・・・

それで元カノと別れたんだったね・・・

【俊輝はいい人だよっ!
 斗馬君と顔似てるし気も合うと思うよ】

私は必死にメールを打った

「ねぇ聞いてる?」

俊輝は顔をのぞかせてきた

「あっうん!」

必死になりすぎて俊輝の声も聞いてなかった

【気は合わねえと思うな
 そいつも本当の事知ったら
 めちゃくちゃ俺恨まれるだろうし】

斗馬のメールの内容が分からなかった

【なんのこと?】

そう送ると返事が来なくなった

俊輝とあまり会話することなく

学校に着いてしまった

本当のこと・・・

私は俊輝の顔をみつめた

「どうした?」

「いっいや・・・なにも!」

私は笑顔で答えた

今度斗馬に電話しよう・・・

いつも通り先生が来た

「2年になってまだ1日しか経ってないが
 みんな友達は出来たか?
 今日は新しい転入生を紹介する」

「転入生だって~」

「誰だろお~」

教室がざわめきだす

先生は一度教室を出て

ある1人の男の人を連れてきた

「こいつがここの転入生だ
 自己紹介して」

私は驚いた

俊輝もみんな驚いていた




「初めまして柳下斗馬です」




と・・・斗馬・・・・・・

私は瞬きも出来なかった

俊輝も私と同じ状況だった



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