結局誰よりキミが好き
俊輝と斗馬
1学期が始まって
勉強がメインになりだした
部活紹介などもあり
本格的に高校生活が始まった
「綾、部活どうする?」
いつものように俊輝と伊織と
一緒に話していた
「私入るつもりなかったんだけどなあ…」
私は部活名と内容が書かれた
紙を眺めながら言った
「俺も入らなくていいんだけどな~」
俊輝は背伸びをして一度ジャンプをした
伊織はお菓子をつまみながら
ケータイをいじっていた
「綾~」
後ろの方から声がした
「お~繭、どうした?」
隣のクラスの宮川繭は
入学式の次の日に話しかけられて
仲良くなった
「繭、好きな人出来たかも~」
繭は照れながら私の横に座った
「早くない?誰よ~?」
繭はもじもじしながら
私の耳に手を当てた