結局誰よりキミが好き
「実はね~この学校じゃないんだ」
繭は小さくつぶやいた
「え~誰~?」
私は繭の声と比較できないほど
大きな声で言った
「声が大きいよ~!!
…あのね、この人」
繭はケータイの画面を見せた
「この人!隠し撮りしちゃった~」
そこには俊輝そっくりの人が写っていた
「コレ俊輝じゃん」
私は小さくつぶやいた
「似てるけど違うよ!」
「うっそ!そっくり~」
ちらっと俊輝の顔を見た
その後に画面を見た
キーンコーン………
「やばっ!んじゃね!」
繭はちょうど教室を出て行った
私たちも元の席に戻った
「ねえ俺がどうかした?」
俊輝は私の顔をのぞきこんできた
「なんでもないよ!」
「ふ~ん」
そしてこの日も無事1日が終わった