結局誰よりキミが好き
最後の言葉
『・・・さい・・・て下さい・・・』
「起きてください」
誰かの声で私は目が覚めた
「起きてください 終電ですよ」
私は目を擦ってその人を見た
駅員さんが笑いかけた
「おはようございます
もう終電ですよ?」
「あっ!すいません!!」
私は駅員さんに謝って
寝ている俊輝を起こした
「俊輝、終電だよ!帰ろう!」
「綾、おはよお~」
俊輝は目を擦って私の手を自ら握った
「俊輝?大丈夫?」
私は電車から降りて駅を出た
「ごめん・・・俺寝ちゃって」
「いいよ」
私は小さく笑顔で俊輝に微笑んだ
駅から私達の家までは結構な距離がある
それに暗いから前がよく見えない
私はタクシーを呼んだ
いすに座って待っていると
何分後かにタクシーが来た
「来たよ!」
私は俊輝とタクシーに乗り込んだ
「○○までよろしくお願いします」
私は道を伝えて沈黙の中外を眺めた
「俊輝ほんと今日は楽しかったね」
私は俊輝の足に手を置いた
「やばかったなあ・・・綾の顔」
「だから~!」
私達は運転手さんの事も気にしないで
大きな声で笑った