あなたなんか愛さない


そのとき私の中で何かが音を立てた


佐田・・・・・・マオリ・・・さん?



その名前は紛れもなく、咲のメールの相手だった

この方が・・・・

玲はずっと浮かべていた笑みが消え、固まってしまった

それを見てマオリは不思議そうに顔を傾げた


「もー玲様~?遅いですって・・・・・あれ?どちら様ですかぁ?」

中にいた芽衣が出てきてマオリに気がついた

そして、玲の異変にも気がついていた


「あ、社長夫人のおつきの方ですかぁ?初めましてぇ~ 佐田マオリです」


玲の異変に気づかないマオリはニコニコ笑ってそういった



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