あなたなんか愛さない


我ながら弱いと思う

情けない。

彼女にあっただけで気分が悪くなる・・・



同じ人を好きなのに、相手にとって私は邪魔なだけなのに・・・

私が彼女の立場だったら、同じことができるのかしら・・・

もう・・・負けてるわ・・・

私はあの人みたいに優しくなんかないわ・・・


私・・・・・・ダメなのかな・・・・・咲・・・?





そんなことを思いながら、玲は1粒の涙を流した

決して芽衣に悟られないように、顔を毛布で覆った



それに気づいた芽衣も、何も言わなかった

触れられたくないと察したから・・・


・・・・玲様・・・・・・・


2人が帰ってくるまで、この沈黙が破られることはなかった

< 142 / 152 >

この作品をシェア

pagetop