あなたなんか愛さない

「新郎様準備できましたー!」

男のスタッフさんが来たの
とっても可愛らしい小動物みたいなね

「あら ありがとう」
優雅な笑みを漏らすと
小動物くんは真っ赤っか

可愛いわ


「健君!!だめだよ!」

あら?こっちのお嬢さんはほっぺた膨らませて
そう、あなた達は付き合ってるのね?

「あ ごめん!!」
ほんと可愛い彼


彼女が妬くのも無理ないわ


でもね?
「妬いてばかりいちゃ疲れちゃうわよ?」

教えてあげる

「妬かされたぶんだけ妬かせないとだめよ?
自分が味わった気分をあじあわせなくちゃ・・・ね?」


耳元で言ったから彼は気付いてないわ


「がんばってね?」
にっこり


「はい!!!」
満面の笑みをありがとう



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