結婚事情
時間は刻々と過ぎていく。

気がつくとお昼休みの時間が来ていた。

「ハルナ、今日お昼一緒にどう?」

席の後ろにアユミが立っていた。

久しぶりに見るアユミの穏やかな笑顔に思わずうなずいた。

何かが少しずつ変わっていってる。

私の周りだけでなく、私自身の何かも。


タツヤのことがあってから、アユミと二人でランチすることがなかった。

久しぶりに二人で向かい合って座る。

なんだかぎこちない。

アユミはそんな私の緊張をほぐすかのように、笑った。

「緊張しすぎだって。」

私も笑った。

「色々とごめんね、アユミ。」

「ううん。いいの、もう。」

アユミは運ばれてきたお冷やを一口飲んだ。

「で、タツヤとは話できた?」

私はうつむいたまま首を横に振った。

「そっか。なかなか時間とれなさそうだもんね。」

アユミは軽くため息をついた。

「で、ハルナは結局どうするの?」

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