結婚事情
帰宅後、早速アユミに電話をかけた。

「うん、水口さんダブルデートオッケーだって。」

「やっほー!ありがとー、ハルナ!」

「じゃ、タツヤと相談して日程決まったらまた連絡ちょうだい。」

「わかった。・・・って、なんだかハルナお疲れじゃない?」

「え?」

アユミに言われて、なるほど、ずいぶん自分が疲れてることに気づいた。

体全体がだるいっていうか。

今日はずっと緊張してて疲れたのかな。

「水口さんとラブラブすぎての疲労~?」

アユミがちゃかすように言った。

「そんなんじゃないわよ。んー、久しぶりのデートだったから、少し気が張ったのかな。」

「そっか。疲れてるのにわざわざ電話ありがとね。絶対今度ちゃーんとお礼するから。」

「いいよ、そんなの。」

なんとなくふいに眠気が襲ってきた。

「ごめん、アユミ、なんだか眠たくなっちゃった。タツヤとうまく話進めてね。」

「こっちこそごめん!ほんと、ありがとう。また連絡するね!」

アユミの電話が切れた後、私は気を失ったかのようにベッドにつっぷして寝てしまった。

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