【短編】超絶!大視覚カメラ
「う〜ん…オモシロイサーっ!」

興奮した先生はさらに続けた。

アレは空間に実在し、尚且つダークマターに影響を与え疎密を作り出して表現されている。しかもそれが侍の姿をしているとは!!!

「幽霊?」

会長があっさりと核心を突く言葉を言ってしまったので、しばらく一同に変な間が空いた。

咳ばらいの後、先生は気を取り直して続けた。

「会長、僕は幽霊とは言いませんよ。一応科学者ですし…あれはダークマターに影響を与える存在です。仮に"ダークちゃん"と呼びましょう!」

というわけで、"超絶!カメラ"を作る話は"ダークちゃん"とは何かを研究する話にすっかり変わってしまったのだった。

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