VIセンス
ズドン!








男が喋って五秒後、




一瞬で
約6メートル後ろに吹き飛び、
気づいたときには
男は壁にめり込むほどの衝撃をうけていた。







ボタボタ…。




壁の奥から血が流れ落ちている。










・・・





男の反応がない。






だから言ったんだ。




ボソっと一言いい、
少年はそのまま男を背にし、部屋を出ようとした。









オイ。
ツメテェナ。







!!?







ボタボタ。。



振り返ると男が少年の背後に立っていた。





お、おまえ・・一体、なんで。。








ん~~~

骨が何本だぁ?

かなりいっちまったな~。

体をベキベキと言わせながら

男はその場であぐらをかいた。





まあ座れや。



お前のこと気に入った。



いやいや、わりぃ。嘘いったな。


はじめから気に入ってた。








少年は立ち尽くして呆然とし、ガタガタと震えていた。





な・・、なんでだ?
なんでなんともないんだ?

あの衝撃を
まともにくらってなぜ?

なんなんだコイツは。











呆然と立ち尽くしているなんの反応も示さない少年をみて
男は
ケラケラと笑っていた。
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