窓

いつもの

今日もまた、
窓の外には青く雲ひとつない
空がそこにはあった。


いつも見ているはずなのに、
なぜかこれだけは
夢中になって見てしまう...｡

「のぼる！なにやってんだよ」

よこを見る、
そこには何回見ても飽きる顔があった

「おぅリュウジ、どうした？」
名前は隆二(リュウジ)、
同じ野球部で同じクラスの
ちょっとうざい男子だ

「どうした？じゃねーよ！お前今日俺と一緒に焼きそばパン買いにいくって約束だろ！」


「...あぁ、わりぃ忘れてた」

正直こいつとは
腐れ縁みたいなもんで
繋がってるらしく
１年の時もクラスが一緒で
２年になった今年も
また一緒になってしまった...

できれば関わりたくない
部類の相手なのだが
部活も野球部で一緒やら
なんやかんやで
関わらなければならない状態に
俺はおかれてしまったのだ...。

そんなやつの話なんぞ
俺が興味を持つはずもなく
ほとんどの会話は記憶にない。
おかげで今のありさまだ、


「わすれんなよなぁ！いいから今からいくぞ！」


「えっ!?ちょっと待てって」


驚く俺の手をつかみながら
リュウジは教室からでた。