この美しき世界で
「まぁ人間界の空気は魔族にはちとキツイ。またしばらくは来れないでしょうが。」
こんなにも実力の差が。魔族との間に高い壁が。
「手土産にこの町くらい滅ぼしてみましょうかね。」
一瞬、笑みを消し爆発的に高まった魔族の殺気。セロの体は石のように硬直した。
━これが…上位魔族…!
「おや。どうしました?もう終わりですか?では今度は。」
魔族が掌を前に。セロの顔面に向ける。
「こちらの番ですかね。」
━まずっ…!?
「おらぁっ!」
かざした手を引っ込めながら魔族はまた嬉しいそうに微笑む。
二人の間を引き裂いたのは銀色のハルバート。それは赤の戦士の得物。
「ボケっとすんなよセロちゃん!おい魔族野郎!俺も加勢させてもらうぜ!」
ハルバートを魔族に向けナツは叫ぶ。セロだけで敵わぬなら自分もと。
圧倒的な実力差を省みず彼は魔族とセロの間に立ち塞がった。
「おやおや。また活きが良い。貴方も私を楽しませてくれるんですか。」
満面の笑み。魔族は本当に嬉しそうに手を叩き鳴らす。
「ナツ…!」
「卑怯だなんだは抜きだぜセロちゃん…!」
こんなにも実力の差が。魔族との間に高い壁が。
「手土産にこの町くらい滅ぼしてみましょうかね。」
一瞬、笑みを消し爆発的に高まった魔族の殺気。セロの体は石のように硬直した。
━これが…上位魔族…!
「おや。どうしました?もう終わりですか?では今度は。」
魔族が掌を前に。セロの顔面に向ける。
「こちらの番ですかね。」
━まずっ…!?
「おらぁっ!」
かざした手を引っ込めながら魔族はまた嬉しいそうに微笑む。
二人の間を引き裂いたのは銀色のハルバート。それは赤の戦士の得物。
「ボケっとすんなよセロちゃん!おい魔族野郎!俺も加勢させてもらうぜ!」
ハルバートを魔族に向けナツは叫ぶ。セロだけで敵わぬなら自分もと。
圧倒的な実力差を省みず彼は魔族とセロの間に立ち塞がった。
「おやおや。また活きが良い。貴方も私を楽しませてくれるんですか。」
満面の笑み。魔族は本当に嬉しそうに手を叩き鳴らす。
「ナツ…!」
「卑怯だなんだは抜きだぜセロちゃん…!」