この美しき世界で
「セロちゃん。どうするよー。」
どうでも良さそうに尋ねるナツ。確かに悪い話ではない。
レベルの高い魔導士なのは間違いない訳だし彼女がパーティーに加われば戦い方の幅も依頼の幅も広がる。
「まぁいいんじゃないか。断る理由もないしな。」
「…!決まりね。」
彼らがそこまで考えていたかどうかは別の話として。晴れてパーティーの一員となった彼女は手を差し出す。
「私はシンシア。魔導士のシンシアよ。これからよろしくね。…えと。」
「セロ。戦士のセロだ。」
「同じく戦士のナツ。よろしくねおじょーさん。」
三人は固く握手をかわす。シンシアの真意は今ひとつわからなかったが心強い仲間が増えたことには変わりなかった。
数日後、ギルドのクラス変更通達を受け取った三人は草の町『リフス』から旅立った。
これ以上クラスの高い依頼はこの町にはないだろうし留まることもない。
「さて、どこにいくかねー。」
「目的地ないの?」
「風の向くまま気の向くままだよ。な?」
「そーそー。」
「ホント男って適当…。」
三人は草原を並んで歩いていった。
『2、草の町リフス 完』
どうでも良さそうに尋ねるナツ。確かに悪い話ではない。
レベルの高い魔導士なのは間違いない訳だし彼女がパーティーに加われば戦い方の幅も依頼の幅も広がる。
「まぁいいんじゃないか。断る理由もないしな。」
「…!決まりね。」
彼らがそこまで考えていたかどうかは別の話として。晴れてパーティーの一員となった彼女は手を差し出す。
「私はシンシア。魔導士のシンシアよ。これからよろしくね。…えと。」
「セロ。戦士のセロだ。」
「同じく戦士のナツ。よろしくねおじょーさん。」
三人は固く握手をかわす。シンシアの真意は今ひとつわからなかったが心強い仲間が増えたことには変わりなかった。
数日後、ギルドのクラス変更通達を受け取った三人は草の町『リフス』から旅立った。
これ以上クラスの高い依頼はこの町にはないだろうし留まることもない。
「さて、どこにいくかねー。」
「目的地ないの?」
「風の向くまま気の向くままだよ。な?」
「そーそー。」
「ホント男って適当…。」
三人は草原を並んで歩いていった。
『2、草の町リフス 完』