自動ドア
ドアにはさまれた早苗を見た真実と奈々子は

必死で笑うのをこらえ、顔を真っ赤にしている。

笑ってはいけないと思う2人は、早苗に声をかける。

自分たちは早苗を心配しているのだと、伝えようとする。

いや、心配してはいないのだが、笑っていることを誤魔化そうとしたのだ。

「ちょっ、早苗」

「あ、あんた、大丈夫?」

笑いながら話すので、全然心配しているようには聞こえない。

< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop