自動ドア
そして2人は、同時にドアを引っ張って開けようと、かけ声を上げる。

「せー…」

「のっ」という声を言い切らないうちに

ドアのセンサーが何を感知したのか、ドアがガーッと自動で開いた。

「開いたね…」

「ま、良かったじゃない」

「全然良くないわよっ」

早苗は頭に血を登らせながら、店内にズカズカと入って行く。

そんな早苗の様子をみて、思わずクスクスと笑ってしまう真実と奈々子だった。

< 8 / 18 >

この作品をシェア

pagetop