44°目線の王道
「しかし、いきなりどうしたのそんな話急にして。」

重い腰を上げて香が呆れながらも聞くのは当然のことだった。

緒都は登校してすぐ香の読んでいる本をひったくり

「ちょっと聞いておくれよ。」

と胸の内を話し始めたのである。

勿論いきなり自分の時間を邪魔されてイラついたものの
馬鹿につける薬はないと諦め渋々話を聞いてあげていたのだった。



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