SOUND・BOND
そして、同じ日に帰るという光と一緒に東京を出た。
函館に着いて早々、光を交えた演奏をした。彼は瞳を輝かせて、こっちが言う前に、是非一緒にやらせて欲しいと申し出てくれた。
しかしまだメンバーは足りない。ギターがいなければバンドは本格的始動にはならない。
他のバンドに出させてもらったり、チラシを配ったりして自分たちの存在をアピールする。もちろん個人練習は毎日欠かさなかった。バイトをしながらやれるだけのことはやった。
そんな生活が1年ほど続いた翌年の秋、宇崎卓真をリーダーとするSTORM(ストーム)に声をかけられることになる。