続☆俺の隣の俺の女
これ絶対無理なんじゃ・・と1人慌てていたら
パコン
後ろから響きの良い音が
聞こえてきた
「し、翔!!!!!」
「バカ。こっち見る暇あんなら前見てかまえとけ。」
「うん!!」
「あわわわ」
なんとか打ち返す健太君
あ、これならとれそう!
あたしははじき返した
ボールを相手コートの前に落とそうとした
けど・・・・・
「絶対落として
たまるか!!!!!」
と必死に
前を走ってくる愛・・・
その姿は、
言っちゃ悪いが・・・
まるで闘牛のようだった
すくうようにボールを
とる愛
「ぎゃは」
「未夢!取れ!!!」
え・・?え?
えええええ????
あたしはパニックに
なりながら
ラケットを振った
バコッ
運良くあたった
鈍い音がしたボールは
すごいことに
愛がいたコートの半面の
後ろの端っこという
ギリギリのところに着地した
「今のセーフだな」
「ぎゃああああ」
叫ぶ愛