地球、最後だってさ。
「そうそう、保育園に通ってた頃、よくここに来て遊びに来てたっけ。なつかし〜。」
まさか猫おじさんがこいつのこと知っていたなんて…。
彼は本当にここに住んでいたのかもしれない。
「アイカちゃんとも昔から仲良かったなぁ〜。」
猫おじさんが言う。
やっぱり私はこいつと会ったことあるの?
しかも親しかったの?
保育園の時は女友達しかいなかった気が…。
―まさかっ!?
「ん?どした?」
「あそこってどうやって付けたのかなぁ?って…。」
「はぁっ!?」
たぶんそうだ、そうに違いない。
でも、法律上、今の歳で許されることなのか。
自分の知識の乏しさに萎縮する。
同時に面倒だからそれでいいやと妥協する。
「んじゃ、俺たちはここで。」
ルイの声を合図に猫おじさんと別れた。
そして暫く歩いてから
「俺、こっちなんで」
と言い出し、足を止めた。
「マジで俺のこと覚えてない?」
「いや…心当たりは一つある…。」
しかし、性転換し、名前も変えているとはな。
「じゃあ、きっとそいつだ♪」